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健常者のバスケットボールと何が違うの?

車いすバスケットボールは、一般のバスケットボールのルールとほぼ同じで、1チーム5人の選手がボールを奪いあい、一般の競技と同じ3.05mの高さのゴールで試合をします。  また、ゲームは10分のピリオドを4回行い、第1ピリオドと第2ピリオドの間、第3ピリオドと第4ピリオドの間にそれぞれ2分間のインターバルがあります。また、第2ピリオドと第3ピリオドの間のハーフタイムは、10分または15分です。

1.トラヴェリング

選手がボールを持っているときに車いすを手で漕ぐこと(プッシュ)は連続2回までです。3回以上プッシュするとトラヴェリングとなり、相手チームのスロー・インとなります。

2.ダブルドリブルが適用されない

車いすバスケットボールでは、ダブルドリブルは適用されません。車いすをプッシュ2回以内でドリブルすれば、またプッシュしても良いことになっています。その動作を何回でも行うことができます。

3.クラス分け

車いすバスケットボールの選手には各々障害レベルの重い者の順から1.0~4.5の持ち点が定められており、試合中コート上の5人の持ち点の合計が14.0を超えないようにチームを構成します。 このクラス分けの目的は、障害の重い選手も軽い選手も等しく試合に出場するチャンスを与えるためです。

クラス 対象者
1.0 腹筋・背筋の機能が無く座位バランスがとれない為、背もたれから離れたプレーはできません。体幹の保持やバランスを崩して元の位置に戻す時、上肢(手)を使います。脊髄損傷では第7胸髄損傷以上の選手で、基本的に体幹を回旋する事ができません。
2.0 腹筋・背筋の機能がある程度残存している為、前傾姿勢がとれます。体幹を回旋する事ができる為、ボールを受けたりパスしたりする方向に体幹の上部を向けることができます。脊髄損傷では第10胸髄から第1腰髄損傷までの選手ですが、残存能力には個人差があります。
3.0 下肢にわずかな筋力の残存があり、足を閉じることができます。 骨盤固定が可能となるため深い前傾から手を使わずにすばやく上体を起こすことができます。第2腰髄から第4腰髄損傷の選手及び両大腿切断者で断端長が2分の1以下の選手です。
4.0 股関節の外転を使って、少なくとも片側への体幹の側屈運動ができます。 第5腰髄以下の選手及び両大腿切断で断端長が3分の2以上の選手、また片大腿切断で断端長が3分の2以下の選手です。
4.5 片大腿切断で断端長が3分の2以上の選手や、ごく軽度の下肢障害を持つ選手です。どんな状況であっても両側への体幹の側屈運動が可能です。